JCS2019本戦使用構築
本記事はJCS2019の予選、本戦で私が使用した構築である。
VGC2018の世界TOP8のびちょさん(@bicho_5296)が発案製作した構築をいただき、構築がもっている強さだけで自分はウルトラルール予選を抜けられたと思っている。
シングルダブル問わずいつも通りいただいた構築案を改悪もといアレンジしているのが本記事となるので根本にある詳しいコンセプト、元の構築を見たい方はびちょさんの記事をご覧になることを強く勧める。
本構築のコンセプトは生意気HDぶっぱ日食ネクロズマの行動保証能力の高さとゲンシグラードンのトリル重力下での断崖の一貫性の強さ、ここにカプ・レヒレを添えることでグラードンの攻撃力と日食ネクロズマの場の居座り能力をサポートしていることにある。
初手対面からのトリルの展開に際してウルトラバーストするか否やサイドチェンジや脱出ボタンなど他に見えにくいアヤを設けてトリルから攻撃に繋げるという有り体に言えば択勝負に持ち込むため身内戦や一人で二人分の構築を回す対戦をこなすことで自分なりの構築にした。
攻める流れはびちょさんが丁寧にまとめているので割愛。既にびちょさんの記事が投稿されていることもありここからも変更点以外はなるだけ割愛していく。
グラードン@べにいろの玉
207-247-180-x-118-85
(252-196-0-0-60-0)勇敢S個体値0
断崖の剣 炎のパンチ みがわり まもる
特に変更点なし。
身代わりはJCS予選での使い勝手がよかったので本戦でも紆余曲折を経て使用したがトリックルームターン最後の身代わりも次ターン集中を食らってはグラードンに行動保証がない場面も多く、守っては隣で火力を出しにくい構築の為こと総合時間制においては雷パンチや地団駄で隣と合わせてカイオーガやツンデツンデあたりを落としにいける技のほうが優先度は高かったというのが今回の反省点。
日食ネクロズマ@オボンのみ
204-177-148-133-177-82
(252-0-4-0-252-0) 生意気S個体値20
変更点
ピンチベリー→オボンのみ
原案のゲンガーをメガライボルトに変更した為、バークアウトや威嚇をばらまける構築となったのでより発動機会に恵まれるオボンのみに変更した。
ピンチベリー→Z技に強く出られる。
オボンのみ→カイオーガに強く出られる。
という認識で構わない。一応オボンのみだとトリル下でガオガエンに上を取られるとイベルタルやルナアーラのZ+ガオガエンの攻撃で重力をはれずに退場することもあるがS81以下のガオガエン+Z禁止伝説の並びにそこまでナーバスにならなくてもいいだろうと諦めた。
146-x-95-182-135-161
(4-0-0-252-0-252)臆病
変更点
気合玉→挑発
ドーブルやワイドガードを咎められる挑発のほうが使い勝手がよいだろうという判断。
ターン稼ぎを許さない挑発と相手を落としに行ける気合玉という認識で構わない。
採用意図は相手を落としにいけるサイキネZとサイドチェンジを駆使してネクロズマのトリックルームを決めにいくことにある。
カプ・レヒレ@ウイのみ
177-x-167-116-165-81
(252-0-252-4-0-0)生意気S個体値0
ムーンフォース いばる いやしのはどう ちょうはつ
変更点
D寄りの配分→ルナアーラZでピンチベリー発動の確率を上げるためDを下げる。
初手にネクロズマがルナアーラZを乱数で耐えるとしてもあまり動かしたくはないのでカプ・レヒレをクッションにすることがあるがそこでルナアーラZを被弾した後にカプ・レヒレのきのみの発動の有無は大きくあえて耐久を下げた。ここまでBを上げれば鉢巻レックウザの画竜点睛も良い乱数で耐える。カイオーガの前で動きたいのでDもこのあたりが使い勝手がよかった。
177-x-100-155-101-205
(252-0-0-0-4-252)臆病
かみなり ボルトチェンジ バークアウト 守る
放置気味に扱われそうかつ被弾が想定しづらいので耐久指数が高くなるようにかつ上からバークアウトを入れるのでHSぶっぱ。
・かみなり:カイオーガを2発で落とすための技
・ボルトチェンジ:後出し交換技
・バークアウト:採用意図
・守る:猫騙しターンを防ぐ為
変更点
ゴーストZゲンガー→メガライボルト
JCS予選ではゴーストZゲンガーでルナアーラ構築の面倒を見ていたが、レート帯が上がるにつれてSを落としたメガゲンガー+ウルトラネクロズマの組み合わせやゴーストZゲンガーなどを考慮されてかルナアーラが素直に動くことがなく有利を取れない場面も見受けられたのでバークアウトを使い堅い盤面を形成できる駒を探した結果、威嚇も使えるためメガライボルトに白羽の矢が立った。発想自体に間違いはないと自負しているがこれもまたやや遠回りな立ち回りを強要されるので総合時間制には向いていない考え方だった。
ガオガエン@脱出ボタン
171-160-117-x-111-123
(4-196-52-0-4-252)陽気
地獄づき けたぐり とんぼ返り 猫騙し
変更点
耐久と火力を両立した配分→最速個体
DDラリアット→地獄づき
初手のガオガエン+ネクロズマに打点のあるポケモンの並びで相手のガオガエンに自分のガオガエンが上を取られては数的にも残りターン的にも優位を取られるので最速ガオガエンとした。これは強く総合時間制を意識したものになっている。非トリル下ではカイオーガより早く動いてとんぼ返りを決めることもあったのでグラードンの着地のさせかたも強い形で決まることもあった。
地獄づきは吠えるのケアからボーマンダのハイパーボイスやメガゲンガーの滅びの歌などよく使われる技からあまり見ない技まで面白い範囲で対応できるのでBO3ならDDラリアットよりも優先度が高いと判断した。
実績
JCS予選最終レート
1826(32-7)
*メガライボルトがゴーストZゲンガーの形
JCS本戦
3-4
オポネント64位
本戦で結果を出せなかったのは総合時間制を甘く見ていた完全なる私の落ち度であるため良い経験ができたと前向きに捉えてまたこれからも真摯に色んな勝負事に取り組んでいきたい。
不利対面解消ルナアーラ軸【竜王戦】
竜王戦お疲れ様でした。
久しぶりの公式シングル大会ということと上位5人抜けという狭き門もありボーダー読みも難しくランキングを見てプレイヤーのほとんどが燃え尽きるまでやったか途中でやる気を失ってやめた結果という印象を受けました。
かくいう自分も1800からレートを伸ばそうとするも燃えに燃え尽きて最終1740と28位でした。この記事はその竜王戦のオンライン予選で使用した構築の紹介記事となります。
以下、解説に入るため文体は常体になる。
竜王戦ルールは所謂禁止伝説を構築に一体だけ入れられるシングルバトルである。禁止伝説のスペックは一般ポケモンとは一線を画しているので禁止伝説から構築を考えるのが妥当と考え、まずどのポケモンを採用するかを考えた。
禁止伝説ポケモンの採用にあたって大切にしたのは戦える範囲である。
このルールは火力がインフレしており自由な行動を許す対面を相手の禁止伝説の前で作るだけでゲームが終わってしまう。そこでせめて自分の禁止伝説が相手の禁止伝説に不利対面となりにくい所謂対面性能が高いポケモンを採用しよう、と考えたときに日食ネクロズマ、イベルタル、レックウザ、ルナアーラ、ディアルガが残った。
この中でイベルタルの禁止伝説相手の対面性能が少し抜けていると印象を受けたが裏にいる一般ポケモンのメガ枠や皮が残ったミミッキュ、カプ系統などを自由にしてしまうことを嫌い、一般ポケモン相手にも最低限の殴り合いに持ち込めるルナアーラから構築をスタートした。
ルナアーラ@格闘Z
213(4)-106-109-189(252)-127-163(252) 臆病
シャドーレイ:最大打点
サイコショック:物理方向へのアプローチできる打点
気合玉:後述
瞑想:打点を伸ばす
相手に最大限圧力をかけられるようにCS振り切り。
ルナアーラは相手の悪タイプに対して強くなくこのルールの悪タイプはイベルタルの蜻蛉返り、バンギラスのおいうち、ブラッキーの欠伸と自由にしてしまうと相手有利の対面を作られやすい。特にバンギラスはメガゲンガーなどを考えるとネクロズマと仲良くしやすいポケモンでありバンギラス入りのネクロズマ構築にルナアーラを投げられないというのは大問題であったので気合玉格闘Z、催眠術のどちらかが必須レベルと考え催眠術は不安定なので前者で採用した。またイベルタルに対してはよほど辛い並びで無いが限りはルナアーラを選出しない選択をとってある程度勝てるようイベルタルに強いという要素にも注意して一般ポケモンを補完として採用する構築作りを目指すことにした。
バンギラス@ナイト
207(252)-223(148)-170-*-154(108)-91
噛み砕く 追い打ち 岩石封じ 冷凍パンチ
噛み砕く:超霊意識の打点
追い打ち:取りこぼしを防ぐ技
岩石封じ:S操作、後続へ繋ぐ技
メガ後C222メガゲンガーの気合玉耐え
冷凍パンチで171-150メガボーマンダを確定1発
ネクロズマ構築にゲンガーが入っているとルナアーラ一匹では破綻してしまう(初手ゲンガーの道連れ、ルナアーラを軽く削られた後にメガゲンガーを投げられて裏のネクロズマを通されるなど)のでゲンガーに投げられる駒として採用した。有利不利が曖昧なレックウザ入りにも投げられる構成にしたがレックウザ入への勝率は悪くもう一つ鋼タイプに打点を持つべく技範囲を取れるように工夫が必要であった。最低限のイベルタルに対する対面上での強さはもっている。
ランドロス@イアのみ
196(252)-165-154(236)-*-103(20)-111
地震 岩石封じ 蜻蛉返り 守る
地震:最大打点
岩石封じ:S操作
蜻蛉返り:対面操作
守る:トリルターン消費
A156 A+1ミミッキュZ最大乱数切り耐え
ルナアーラはミミッキュに対して決して有利とは言えず最低限の引き先として霊獣ランドロスを採用した。またミミッキュに投げたターンにトリルを貼られても守るを持つことでターン消費もでき試合をこちらペースに持ってこれる駒であった。イベルタルに対して弱めなのでイベルタル入りに選出する際はイベルタルと対面しないように注意を払った。一応構築でれいとうビームが一貫してないのでトリル要員のクレセ、ポリ2あたりに投げてターンを稼ぐともあった。
クチート@ナイト
143(140)-165(196)-145-*-115-92(172)
じゃれつく アイアンヘッド 炎の牙 不意打ち
じゃれつく:悪タイプへの打点
アイアンヘッド:安定打点
炎の牙:鋼タイプに対する打点
不意打ち:勝ち筋を残す技
イベルタルはフェアリーに弱い為に鋼タイプと仲良くしやすくその並びに対して戦えるSを伸ばしたクチートを採用した。イベルタルランドロスへの並びへの解答として冷凍パンチの採用も考えたが不意打ちで勝ちを拾うことも多かったために見送った。イベルタルに強め。
カプ・コケコ@命の珠
145-121-105-147(252)-96(4)-200(252)
10万ボルト マジカルシャイン めざめるパワー氷 蜻蛉返り
10万ボルト:安定打点
めざめるパワー氷:ランドロス意識
蜻蛉返り:対面操作と逃げる技
CS振り切り
有利を取った際に相手を崩していったり取りこぼしを拾えるようにと採用。
特にイベルタルに対する圧力は屈指であり対面を作ってあげることでルナアーラが選出にいなくてもある程度勝ちを拾えた。
カプ・テテフ@気合の襷
145-*-96(4)-182(252)-135-161(252) 臆病
サイコキネシス:最大打点
サイコショック:物理方向へのアプローチできる打点
ムーンフォース:竜悪意識
挑発:展開を防ぐ技
ストッパーとして採用。サイコショックによって対応できる範囲が広い。禁伝をテテフで処理したあとに出てくるギャラドスやパルシェンの展開を咎める挑発を採用した。ステロのない展開構築にはテテフをストッパーで置くことでほとんど負けなかった。
選出
先発ルナアーラ 後発バンギラスorランドロス、クチートorカプ・コケコ
対日食ネクロズマ
先発ルナアーラ 後発カプコケコ、クチート、ランドロス、バンギラスから選択
対ゼルネアス
上記のパターンが多かった。
辛い構築
スカーフカイオーガ
それ以外には五分以上は取ってる感じはあったが終盤になるにつれ運の揺り戻しと初手の出し負けが多くなり最後まで勝ち続けるのは難しかった。
質問があれば@gonbe27359まで
それにしてもボーダー1800無いとは思わなかったね。。。
でんぐり返り対面ゲンガー
S3で使用し奮わなかった方の構築。
欠陥構築で欠陥内容は最後に記載している。
とりあえず使った構築をまとめる意味でも更新。
ステルスロック+メガゲンガーの性能に着目しまたゲンガー絡みのサイクルは炎タイプやミミッキュに大きな隙を見せることが多いためできるだけ対面に寄せた構築作りを心がけた。
また立ち回りを簡略化するためには選出が柔軟である必要があり、もっともメジャーな選出の考え方である基本選出、裏選出という考え方ではなくサイドボーディング的思考を取り入れて基本選出の3枚のカードと他の3枚のカードを適宜抜き差しして役を作るイメージの構築作りに取り組んだ。
主な戦績
最高レート2085
以下、個別解説。
ゲンガー@ゲンガナイト 臆病
実数値135-*-100-222-116-200
努力値0-*-0-252-4-252
シャドーボール:一貫打点
ヘドロウェーブ:最大打点
凍える風:S補助兼マンダ軸への役割
身代わり:加速ポケモンへのじゃんけん
Sライン
最速
構築の主役。素のSの高さで上から殴る。ステロと合わせることで前のめりな構築相手にはスカーフでしか突破を許さないので選出の際は相手の後ろ向きな駒を如何に排除してゲンガーに繋ぐかを考える。
165-197-110-*-100-157
4-252-0-*-0-252
地震:最大打点
岩石封じ:起点回避兼起点補助
大爆発:退場技
ステルスロック:ゲンガーの行動補助
Aライン
大爆発で215-138カバルドンに対して1/2回復きのみ圏内に入らないまで削る。
Sライン
最速
大爆発+メガゲンのシャドボがB振りカバルドンにもD振りカバルドンにも209~入ると知りステロ枠として構築に組み込んだ。カバルドン含む後ろ向きなポケモンを大きく削る意味でも大爆発は強かった。
テッカグヤ@命の珠 陽気
173-153-123-*-121-124
4-252-0-*-0-252
ヘビーボンバー:最大打点
地震:バシャ、コケコ意識
ボディパージ:バシャ、コケコ意識
Aライン
A+1ヘビーボンバーでステロ込みでASガルーラを落とせる程度。
Sライン
最速
ゲンガーが相手のスカーフポケモンに倒されたときに死に出しから展開する駒。ゲンガーとの縦の相性は一見いいがゲンガーの同速勝負の負けがそのまま負けに繋がる選出になりやすい。
ウルガモス@ノーマルZ 臆病
161-*-85-187-125-167
4-*-0-252-0-252
炎の舞 破壊光線 めざ地面 蝶の舞
炎の舞:火力補助兼安定打点
破壊光線:一貫打点
めざ地面:ドラン意識
蝶の舞:打点補助
Cライン
炎の舞→C+1Z破壊光線でだいたいメガギャラドスを落とせる程度(炎の舞を非メガ、破壊光線Zをメガ状態でダメージを入れたと想定)
Sライン
最速
相手のサイクルに打撃を与える駒。蝶の舞は攻防打点全てを補助する優秀な技なので後ろ向きな構築には積極的に刺していけた。
ミミッキュ@ゴーストZ 意地っ張り
実数値:131-156-100-*-125-148
努力値:4-252-0-*-0-252
じゃれつく シャドークロー 影打ち 剣の舞
じゃれつく:最大打点かつ一貫打点
シャドークロー:一貫打点
影打ち:先制技、火力補助
剣の舞:火力補助
前のめり構築の攻防の一点。炎タイプへの打点を意識してのゴーストZで採用した。サイクル要素を最低限まで排除した構築作りに徹したので自然に構築に入ってきた。
実数値:145-*-96-200-135-147
努力値:0-*-4-252-0-252
サイコキネシス サイコショック ムーンフォース めざめるパワー炎
サイコキネシス:最大打点
サイコショック:物理打点
ムーンフォース:龍、悪タイプ意識
めざめるパワー炎:ナットレイ意識
取りこぼしを拾いに行くポケモン。またステロを合わせることでサイコショックでラッキーを2発で倒しにいけるので受けループにも積極的に選出する。
欠陥内容
どっしりと殴り合うガルーラ、ギャラドス、カビゴンや初手のマンムー、ゲッコウガなどが怪しい。
そしてなによりもゲンガー自身に崩し性能がなく後出しが安定している駒が少なく前のめりどころかもはやでんぐり返りしてるレベルの構築では相手を崩すことが難しい。またゲンガーを後ろに置いても打点が素のS種族値にしか依ってないので行動できるかが不透明なので解散。
対面意識毒サイクル
自分で考えていた構築の結果が奮わなかった為、シーズン終了1日前に構築を変えて前期に素晴らしい結果を残した”とろ~さんの構築”を改悪もといアレンジして使用した。
主な戦績
最高レート2101
オリジナルの構築では毒々と身代わりや再生技を用いて相手を削るサイクルの3匹(ボーマンダ、カバルドン、ギルガルド)と対面の3匹(ミミッキュ、パルシェン、カプ・テテフ)で構成されている。
対面要素がサイクルとはかけ離れている為、選出の際に個体の採用理由などに深い理解が必要であると感じそのまま使用するのではなく強いサイクル要素にマッチングした対面要素を添える形で構築とした。
以下、個別解説。
実数値:173-198-151-*-127-170
努力値:20-116-4-*-132-236
恩返し 竜舞 身代わり 羽休め
恩返し:耐久調整を無駄にしない打点
龍の舞:上からの行動を可能にさせる
身代わり:場持ちをよくする
羽休め:場持ちをよくする
Aライン
A+1恩返しが153-132リザXに154~
Bライン
A182リザXのA-1逆鱗が~170
Dライン
C211リザYのめざ氷を上3つ切って耐え
Sライン
ガブリアス抜き
構築の一番太い勝ち筋であるサイクル要素の一駒。サイクルの決定打を担う上で必要な火力、耐久、素早さ、優秀な再生技と要求される全て満たしているポケモンなので迷わず採用した。ステルスロックを構築に採用していないので配分は強くリザードンを意識している。
ギルガルド@残飯 穏やか
実数値:161-*-171-78-189-109
努力値:204-*-4-60-12-228
シャドーボール 毒々 身代わり キングシールド
シャドーボール:通りの良い打点
毒々:構築のコンセプトのスリップダメージ
身代わり:場持ちをよくする
キングシールド:場持ちをよくする
Hライン
H16n+1
Cライン
Dライン
C125ポリ2のC+1十万ボルトが~42(上3つ切りで身代わりが耐える)
Sライン
残りS(カバの岩石封じでミミッキュ抜き)
ボーマンダと縦の相性が良い状態異常を撒ける枠。またボーマンダを出しにくいクチート絡みの構築にも比較的出しやすく穴埋めとしても機能した。
実数値:215-133-170-*-107-68
努力値:252-4-132-*-116-4
地震 岩石封じ 毒毒 怠ける
岩石封じ:後ろのポケモンに繋いだり浮いているポケモンへの打点
毒々:構築のコンセプトのスリップダメージ
怠ける:場持ちをよくする技
Aライン
Bライン
メガメタグロスの冷パン2発+ステロダメ耐え
A156ミミッキュのA+2じゃれつくZが~214
Dライン
C211リザYの晴れ大文字が~217(オバヒ以外ではワンパンで吹き飛ばない)
Sライン
S4振り
ボーマンダとの並びについては多少疑問が残るがそれでも数値が伴っているため信頼できる受け先。マンダの威嚇と合わせることで前のめりな物理ポケモンの詰め筋となることができる。浮いているポケモンに打点がないことを嫌いオリジナル構築のアクセントであった守るを岩石封じに変更したが剣舞空を飛ぶZランドロスがかなりの数いたために積み+Z技への解答としての守るがほしい場面は多かった。
カプ・コケコ@電気Z 臆病
実数値:145-*-105-147-96-200
努力値:0-*-0-252-4-252
10万ボルト めざめるパワー氷 草結び 毒々
10万ボルト:最大打点
めざめるパワー氷:ランドロス意識
草結び:カバルドン意識
毒々:構築のコンセプトのスリップダメージ
サイクル選出で対応しにくいゲッコウガ、カプ・レヒレとテッカグヤに対して強いポケモン。またサイクル選出の際に面倒な相手の上からの身代わりを許さないSが備わっているために上から毒を入れたり器用な立ち回りが可能であった。またなにも行動できずにこだわりスカーフを用いてワンパンされるときは裏のマンダの起点にできることが多かったりとサイクルに馴染んだ対面選出枠としては申し分なかった。
カビゴン@イアのみ 意地っ張り
実数値:254-145-117-*-142-51
努力値:148-12-252-*-92-4
恩返し 炎のパンチ 鈍い リサイクル
恩返し:安定打点
ほのおのパンチ:技範囲意識
鈍い:詰め筋
リサイクル:詰め筋
Aライン
A+1恩返しで171-150メガマンダに84~
Bライン
被弾が多いのでめいいっぱい
Dライン
C200テテフのPF下サイキネが~127
場持ちよく殴り合いに持ち込めるカビゴンを採用。その性能が状態異常と相性がいいという判断もある。また炎打点をすんなりと採用できるのもいい。メタグロス+炎の並びやギャラドス絡みやギルガルドが疲弊した際のパルシェンストッパーまた太い詰め筋と運用するのが主。
ゲンガー@ゲンガナイト 臆病
実数値:167-*-100-191-115-200
努力値:252-*-0-4-0-252
シャドーボール 滅びの歌 守る 身代わり
シャドーボール:ゲンガーミラー意識
滅びの歌:局所的メタ
守る:滅びの歌を活かす
身代わり:滅びの歌を活かす
オニゴーリ、バトン系統、受けループへの解答として採用。ゲンガーがいないと割りと不利なマッチアップになるがゲンガー一匹で勝ち筋を明確にできる。
対リザードン系統
カプ・コケコ+ボーマンダ@1
カプ・コケコ+カビゴン@1
対クチート系統
対ガルーラ系統
対受けループ
カプ・コケコ+ゲンガー@1
対バトン
ゲンガー+ギルガルド@1
対砂パ
大体だが選出はこのような傾向にあった。
カプ・コケコがとても強力なポケモンでそこを支点に立ち回りを決めていた為にある程度の構築と戦えるが相手にドリュウズや無邪気バシャーモなどがいると勝率が著しく落ちた。
アンチサイクルゲンガーランドサイクル
ゲンガーのサイクルカット能力とCS振り切ったことによる火力に着目して作成。サイクルカットで有利対面を作り出すことを念頭に置いた構築作りとゲンガーの火力補助のために蜻蛉返りとステルスロックを採用したゴツメランドロスを添えてCSメガゲンガー+ゴツメランドロスから構築がスタート。
主な戦績
最高レート 2110
富山オフ優勝(予選5-0 決勝トーナメント3-0)
全国シングルフェスタ予選落ち(予選5-3 ブロック内4位)
以下、個別解説。
ゲンガー@ゲンガナイト
135-*-101(4)-222(252)-115-200(252)
シャドーボール ヘドロウェーブ めざ氷 挑発
シャドーボール:一貫打点
ヘドロウェーブ:最大打点
めざ氷:マンダ、ランド意識
挑発:サイクルカットした後の詰め
Cライン
無邪気ゲッコウガをヘドロウェーブで確定一発
Sライン
最速
ステルスロックと合わせることで特定のメガシンカポケモンや高速アタッカーポケモンをワンパンできるようにヘドロウェーブとめざめるパワー氷を採用したメガゲンガー。挑発の枠は気合玉で対ルカリオなどワンチャン拾いにいってもいいが対受けルを考えてヤドランのトリルでの切り返しを防ぐ為に採用した。
195(244)-166(4)-155(244)-*-111(4)-113(12) 腕白
地震 岩石封じ 蜻蛉帰り ステルスロック
地震:最大打点
岩石封じ:メガゲンを助けるS操作
蜻蛉帰り:対面操作
ステルスロック:火力補助
Bライン
被弾が多くなるのでほぼ振り切り
Dライン
臆病霊獣ボルトロスのめざ氷耐え
Sライン
岩石封じでガブリアス抜き
ミラーでできるだけ下から蜻蛉を打てるように最低限
ゴツゴツメットを持たせた霊獣ランドロス。蜻蛉返りを下から打ちながらメガゲンガーに繋ぐことができるので採用した。カバルドンと違い回復ソースを持たないことやガルーラのれいとうビームに対してなにもできないなど欠点もあるがそれ以上に蜻蛉返り+影踏みの対面作りが強力だった。基本的に雑に扱うが相手のスカーフ地面枠などをケアして雑に切ってはいけない。
ミミッキュ@フェアリーZ
131(4)-142(252)-100-*-125-162(252) 陽気
じゃれつく 呪い 身代わり 痛み分け
じゃれつく:フェアリーZでバシャーモなどを倒す
呪い:数値受けへの解答
身代わり:場持ちを良くする
痛み分け:再生連打で呪い下で居座る相手への解答
Aライン
フェアリーZじゃれつくでバシャーモを確定一発
Sライン
最速
相手全体への削りと最低限のストッパー性能を両立しているミミッキュ。受けルのヤドラン+ドヒドイデの再生力ループへの解答には薄かったがメガゲンと合わせて受けループへの解答としている。
171(4)-207(252)-129-*-150-147(252) 陽気
滝登り 地震 氷の牙 龍の舞
滝登り:一貫打点
地震:技範囲意識
氷の牙:マンダ、ランド意識
龍の舞:打点補助
ゲンガー軸では相手のカプ・テテフやミミッキュがどうしても重たくなってしまうので裏選出のメガ枠としてメガギャラドスを採用した。もちろん龍の舞を積んでいない素の状態の殴り合いでは2匹に負けてしまう可能性が高いのでランドロスや後述のウルガモスと合わせてある程度戦えるように。
ウルガモス@ノーマルZ
161(4)-*-85-187(252)-125-167(252) 臆病
炎の舞 破壊光線 めざ地面 蝶の舞
炎の舞:火力補助兼安定打点
破壊光線:一貫打点
めざ地面:ドラン意識
蝶の舞:打点補助
Cライン
炎の舞→C+1Z破壊光線でだいたいメガギャラドスを落とせる程度(炎の舞を非メガ、破壊光線Zをメガ状態でダメージを入れたと想定)
Sライン
最速
メガギャラドスがこだわりスカーフ持ちのカプ・テテフに対してムーンフォースを強要するためそこを起点に舞えるウルガモスを採用した。また構築全体でキツいギルガルドやナットレイに対してメガゲンガーの挑発から繋ぐことでストレスなく起点にできることも多かった。
パルシェン@気合の襷
125-147(252)-201(4)-*-65-134(252) 陽気
氷柱ばり ロクブラ 氷の礫 殻を破る
氷柱ばり:最大打点
ロクブラ:削り意識
氷の礫:先制技
殻を破る:打点補助
Sライン
スカーフカミツルギ意識で最速
構築単位でキツいミミッキュ、カプ・テテフ、ステルスロックを巻いてくるポケモンに対して強く動けるのでこちらのウルガモスやゲンガーを守る為に襷を持たせて採用した。
ゲンガー+ステルスロックでタテられなさそうな並びに対して
対受けループ
対砂
おおよそこんな感じが多かった。
構築の弱点
襷挑発持ちカプ・テテフ。
カバルドンの処理ルートが曖昧。
対ミミッキュ、カプ・テテフに対するゲンガー軸による不安定さ。
なにかあればtwitterの@gonbe27359まで。
流線型ミミレヒレ展開
本構築記事は第9回関西シングルFESTAで使用したものです。
結果は
予選5-1で2位抜け 決勝トーナメントで3-1でベスト8
そして本戦の権利が5位まである為5位決定トーナメントが行われ2-0で本戦権利を獲得しました。
並びはこんな感じです。
以下、文体は常体で解説に移る。
構築意図
ミミッキュの存在により構築がどっしりと戦う対面か極端な受けのどちらかによらないと厳しいが、だからこそどっしりとした対面の中に積みを織り交ぜれば周りを出し抜けると考えたのが着想。そこで相手と1:1を取るのではなく大きく削りを入れて後続が殴りながら積む流線的な展開をできるようにと構築に着手した。
個別解説
ガルーラ@ガルーラナイト 陽気 肝っ玉→親子愛
181(4)-175(236)-121(4)-*-122(12)-167(252)
グロウパンチ すてみタックル 岩雪崩 不意打ち
殴りながら展開するポケモン。親子愛グロウパンチの強力さと積んだ後の安定感と勝てる範囲が他のポケモンより優れていた為採用。構築コンセプトのグロウパンチ、場持ちよりも火力を重視したすてみタックル、ガルーラより遅いポケモンを崩していける岩雪崩、積みが無駄になりにくい不意打ち。
配分は打点をなるべく確保できるように最速。構築単位で重いポリゴン2のDL対策。
カプ・レヒレ@カプZ 臆病 ミストフィールド
175(236)-*-135-118(20)-150-150(252)
しおみず ムーンフォース 自然の怒り 挑発
相手を削る展開要員。他のカプより行動できる可能性が高いまた裏の展開するポケモンを状態異常から守れるためカプ・レヒレを採用した。しおみずは削った相手を迅速に処理する必要が出たときのため、しおみずと範囲的に優秀なムーンフォース、カプZのための自然の怒り、カプZを無駄にしないための挑発。配分は挑発をなるべく上から打てるように最速、無難に耐久を伸ばせるようにHを16n-1まで伸ばして残りをC。
カバルドン@ミストシード 腕白 砂起こし
215(252)-133-166(100)-*-112(156)-67
地震 氷の牙 鈍い なまける
電気やバシャーモやメタグロスやボーマンダなどを咎める枠。最大打点の地震、地震との噛み合わせがいい氷の牙、詰みの筋を太くする鈍いとなまける。電気やバシャーモが重かったのでレヒレガルーラの並びに補完的な採用。被弾回数が多くなるポケモンの耐久調整はあまり意味しないのでD+1状態でC200サイコフィールド下のテテフのサイキネZ耐えからDを少し伸ばした数値にしている。
ミミッキュ@フェアリーZ 陽気 化けの皮
131(4)-142(252)-100-*-125-162(252)
じゃれつく かげうち 呪い 鬼火
展開要員。初手から展開を睨むのではなく相手のストッパーを兼ねた役割。ゴーストZではストッパーとして足りていないのでフェアリーZ。火力補助の影打ち、ミミッキュ一匹で崩しは睨んでいないので後続を助ける呪いと鬼火。配分はストッパーとしての火力と一番行動が計算できる事を考えAS振り。
テッカグヤ@とつげきチョッキ 陽気 ビーストブースト
172-151(236)-123-*-124(20)-124(252)
ヘビーボンバー 地震 ストーンエッジ ニトロチャージ
殴りながら展開する要員。最大打点のヘビーボンバー、従来のテッカグヤが苦手な相手を叩ける地震とストーンエッジ、苦手な相手を上から叩く事を可能にさせるニトロチャージ。ニトロチャージで削れた相手を倒しながらビーストブーストで火力を上げるのが理想的な動き。火力はニトロチャージ+ストーンエッジでCSボルトロスがいい乱数で落ちる程度。テッカグヤ視点で倒せるはずのポケモンがスカーフを持っていても打点を確保できるよう持ち物はとつげきチョッキ。バシャーモを気にするならオッカも一考。
パルシェン@気合の襷 陽気 スキルリンク
125-147(252)-201(4)-*-65-134(252)
つららばり ロックブラスト 殻を破る 守る
積みアタッカーがガブリアスに対して強くないのでガブリアスを起点にできる最速パルシェン。パルシェンの通りが悪くなさそうなら初手に投げる運用もする。守るはガルーラの猫騙しやバシャーモの膝を透かしたりにも使用するがミミッキュのトリックルームに対してスムーズな切り返しが可能だと思い試験的に採用してみた。
例
T1 パルシェン殻を破る ミミッキュトリックルーム
T2 ミミッキュZ技 パルシェンつららばり ミミッキュダウン
T3 パルシェン守る 相手後発ポケモン攻撃
T4 相手攻撃 パルシェンダウン
T5 相手行動 ガルーラグロウパンチ(ここでトリルが切れる)
と想定。もちろん下からいきなりZ技を打たれることも想定されるがミミッキュ相手に全てを考慮はするのは困難を極めるためにそこは諦め半分でまもるを使用してみたが悪くはなかった。
なにかあれば@gonbe27359まで。