JCS2019本戦使用構築
本記事はJCS2019の予選、本戦で私が使用した構築である。
VGC2018の世界TOP8のびちょさん(@bicho_5296)が発案製作した構築をいただき、構築がもっている強さだけで自分はウルトラルール予選を抜けられたと思っている。
シングルダブル問わずいつも通りいただいた構築案を改悪もといアレンジしているのが本記事となるので根本にある詳しいコンセプト、元の構築を見たい方はびちょさんの記事をご覧になることを強く勧める。
本構築のコンセプトは生意気HDぶっぱ日食ネクロズマの行動保証能力の高さとゲンシグラードンのトリル重力下での断崖の一貫性の強さ、ここにカプ・レヒレを添えることでグラードンの攻撃力と日食ネクロズマの場の居座り能力をサポートしていることにある。
初手対面からのトリルの展開に際してウルトラバーストするか否やサイドチェンジや脱出ボタンなど他に見えにくいアヤを設けてトリルから攻撃に繋げるという有り体に言えば択勝負に持ち込むため身内戦や一人で二人分の構築を回す対戦をこなすことで自分なりの構築にした。
攻める流れはびちょさんが丁寧にまとめているので割愛。既にびちょさんの記事が投稿されていることもありここからも変更点以外はなるだけ割愛していく。
グラードン@べにいろの玉
207-247-180-x-118-85
(252-196-0-0-60-0)勇敢S個体値0
断崖の剣 炎のパンチ みがわり まもる
特に変更点なし。
身代わりはJCS予選での使い勝手がよかったので本戦でも紆余曲折を経て使用したがトリックルームターン最後の身代わりも次ターン集中を食らってはグラードンに行動保証がない場面も多く、守っては隣で火力を出しにくい構築の為こと総合時間制においては雷パンチや地団駄で隣と合わせてカイオーガやツンデツンデあたりを落としにいける技のほうが優先度は高かったというのが今回の反省点。
日食ネクロズマ@オボンのみ
204-177-148-133-177-82
(252-0-4-0-252-0) 生意気S個体値20
変更点
ピンチベリー→オボンのみ
原案のゲンガーをメガライボルトに変更した為、バークアウトや威嚇をばらまける構築となったのでより発動機会に恵まれるオボンのみに変更した。
ピンチベリー→Z技に強く出られる。
オボンのみ→カイオーガに強く出られる。
という認識で構わない。一応オボンのみだとトリル下でガオガエンに上を取られるとイベルタルやルナアーラのZ+ガオガエンの攻撃で重力をはれずに退場することもあるがS81以下のガオガエン+Z禁止伝説の並びにそこまでナーバスにならなくてもいいだろうと諦めた。
146-x-95-182-135-161
(4-0-0-252-0-252)臆病
変更点
気合玉→挑発
ドーブルやワイドガードを咎められる挑発のほうが使い勝手がよいだろうという判断。
ターン稼ぎを許さない挑発と相手を落としに行ける気合玉という認識で構わない。
採用意図は相手を落としにいけるサイキネZとサイドチェンジを駆使してネクロズマのトリックルームを決めにいくことにある。
カプ・レヒレ@ウイのみ
177-x-167-116-165-81
(252-0-252-4-0-0)生意気S個体値0
ムーンフォース いばる いやしのはどう ちょうはつ
変更点
D寄りの配分→ルナアーラZでピンチベリー発動の確率を上げるためDを下げる。
初手にネクロズマがルナアーラZを乱数で耐えるとしてもあまり動かしたくはないのでカプ・レヒレをクッションにすることがあるがそこでルナアーラZを被弾した後にカプ・レヒレのきのみの発動の有無は大きくあえて耐久を下げた。ここまでBを上げれば鉢巻レックウザの画竜点睛も良い乱数で耐える。カイオーガの前で動きたいのでDもこのあたりが使い勝手がよかった。
177-x-100-155-101-205
(252-0-0-0-4-252)臆病
かみなり ボルトチェンジ バークアウト 守る
放置気味に扱われそうかつ被弾が想定しづらいので耐久指数が高くなるようにかつ上からバークアウトを入れるのでHSぶっぱ。
・かみなり:カイオーガを2発で落とすための技
・ボルトチェンジ:後出し交換技
・バークアウト:採用意図
・守る:猫騙しターンを防ぐ為
変更点
ゴーストZゲンガー→メガライボルト
JCS予選ではゴーストZゲンガーでルナアーラ構築の面倒を見ていたが、レート帯が上がるにつれてSを落としたメガゲンガー+ウルトラネクロズマの組み合わせやゴーストZゲンガーなどを考慮されてかルナアーラが素直に動くことがなく有利を取れない場面も見受けられたのでバークアウトを使い堅い盤面を形成できる駒を探した結果、威嚇も使えるためメガライボルトに白羽の矢が立った。発想自体に間違いはないと自負しているがこれもまたやや遠回りな立ち回りを強要されるので総合時間制には向いていない考え方だった。
ガオガエン@脱出ボタン
171-160-117-x-111-123
(4-196-52-0-4-252)陽気
地獄づき けたぐり とんぼ返り 猫騙し
変更点
耐久と火力を両立した配分→最速個体
DDラリアット→地獄づき
初手のガオガエン+ネクロズマに打点のあるポケモンの並びで相手のガオガエンに自分のガオガエンが上を取られては数的にも残りターン的にも優位を取られるので最速ガオガエンとした。これは強く総合時間制を意識したものになっている。非トリル下ではカイオーガより早く動いてとんぼ返りを決めることもあったのでグラードンの着地のさせかたも強い形で決まることもあった。
地獄づきは吠えるのケアからボーマンダのハイパーボイスやメガゲンガーの滅びの歌などよく使われる技からあまり見ない技まで面白い範囲で対応できるのでBO3ならDDラリアットよりも優先度が高いと判断した。
実績
JCS予選最終レート
1826(32-7)
*メガライボルトがゴーストZゲンガーの形
JCS本戦
3-4
オポネント64位
本戦で結果を出せなかったのは総合時間制を甘く見ていた完全なる私の落ち度であるため良い経験ができたと前向きに捉えてまたこれからも真摯に色んな勝負事に取り組んでいきたい。